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■ ふたりごと
- 1 名前:あき:2008/05/15(木) 15:57:03 ID:m+vgp32e0
-
愛し合ってた。
それに、嘘は無かったよ。
- 2 名前:あき:2008/05/15(木) 16:08:20 ID:m+vgp32e0
- *>林田 佳久
*>西野 美結
- 3 名前:あき:2008/05/15(木) 16:11:24 ID:m+vgp32e0
-
覚えてるわけないよ。
ずっと昔のことだもんね。
覚えてたら、まさに運命ってやつ?
前からあたしの運命は定まっていたのかな。
- 4 名前:あき:2008/05/15(木) 16:14:18 ID:m+vgp32e0
-
「大人になったら結婚しよう」
小さい頃の約束。
あたしの心の中にはずっとあるからね。
- 5 名前:あき:2008/05/15(木) 16:27:17 ID:m+vgp32e0
-
西野美結、高校1年生。
初恋の気持ちのまま成長してきました。
初恋の相手は同じ高校の林田佳久。
ちなみに幼なじみ。
1つ年上のあたしの世話係。(笑)
なーんて、好きな人に扱きなんて使えませんよ。
「ちょっと、遅刻じゃん、起こしてよ!」
あたしの家と佳ちゃんの家はお向かいさんでして。
…この通り、家違うのにあたしは佳ちゃんの世話係してる始末です。(笑)
まぁ、近づけて嬉しいけどもね。
- 6 名前:あき:2008/05/15(木) 16:39:11 ID:m+vgp32e0
-
「もう後5分しか無いよ?急いで!早くぅ〜っ」
「ちょっ…やべえよ、勉強してなかった!」
「そんなのどうでも良いよぉ〜!!…ほら、行くよっ」
「ちょっと?!眠い〜っ」
あたしと佳久は急いで家をでた。
佳久の家にお父さんは居ない。
今年の春、佳ちゃんが高2になった頃に亡くなった。
お母さんは、他県で医師をしていて、
たまにしか家に帰って来ない。
だから、あたしが佳久を起こしてるって訳。
そのおかげで毎日一緒に登校出来る。
神様に感謝しなきゃね♪
佳ちゃんは、優しくて格好いい。
誰にでも優しくするのは嫌だけど、
そんな性格の良い佳ちゃんがあたしは大好きなんだ。
- 7 名前:あき:2008/05/15(木) 20:57:57 ID:m+vgp32e0
-
「美結ー待てよぉ」
「急がなきゃ遅刻だよ?」
――そのとき
「バタンッ」
…え……。
後ろを振り返ると、佳ちゃんが倒れていた。
駆け寄ったあたしは声をかけた。
「え、佳ちゃん!!!!ねぇ!……」
………返事は無い。
ど、どうしちゃったの!?
さっきまで元気だったのに。
あたしは、完全にパニック状態だった。
「え、美結か?」
通りかかったのは、友達の亘平。
「美結……?」
あたしに、その声は届いていなかった。
「おい、美結!??どうした?」
佳ちゃんの異変に気がついた亘平があたしの肩を揺さぶった。
あたしは現実にかえったかのように、亘平の声に気がついた。
……あ、亘平…!!
「助けて、佳ちゃんがぁ……!!」
- 8 名前:あき:2008/05/15(木) 21:26:32 ID:m+vgp32e0
- ―佳久Side
ピピピ―――ガチッ………
あぁ〜眠てぇ………。
……え、何でタイマー鳴ってんの。
バタンッ
「ちょっと、遅刻じゃん、起こしてよ!」
「もう後5分しか無いよ?急いで!早くぅ〜っ」
“5分しかないよ”って……。
美結が起こしにこないからじゃん〜〜。
朝から騒がしいなぁ。
…あ。
「ちょ…やべぇよ。勉強してなかった!」
「そんなのどうでも良いよぉ〜!!…はら、行くよっ」
美結は、いつもしてないくせにってブツブツ…。
聞こえてるし……(笑)
美結は、俺の裾をひっぱって「早く!」って言っていた。
可愛いな、こん畜生。
俺は美結が好きだ。
妹のように可愛がってきたけど、そんな余裕もう俺にはない。
ずっと見てきた。
美結はドンドン可愛くなって、
いつか俺から離れるんじゃないかってそう思った。
「ちょい、美結早いよ」
「遅いよぉ〜〜!!」
ちょい…まじ疲れた。
あの小さな体のどこに体力が残ってんだ?
日も照ってきたな…。
朝なのに、クラクラしてきた。
あれ…?………気持ち悪い…。
視界がぼやけてきた。
どうしたんだ…?
俺はその場で意識を失った。
- 9 名前:真希:2008/05/16(金) 18:49:46 ID:???0
- 面白そうですね♪
続き楽しみにしています☆
- 10 名前:あき:2008/05/21(水) 21:24:12 ID:WZgLJexM0
- ―美結Side
「とりあえず、救急車を呼ぼう!」
「そ、そうだね!!」
117だっけ? それとも、119??
あたしは混乱して、上手く頭が働かなかった。
2分後、やっと救急車が来た。
「じゃぁ、俺は学校だから。」
「そっか…、色々ごめんねっ」
「ごめんじゃなくて、ありがとうだろ〜?」
「…うん、ありがとう!」
あたしは、目一杯の笑顔で亘平に微笑んだ。
「又ね!」
こうして、今……。
あたしは佳ちゃんと2人っきりで保健室に居るわけです。
保健の先生は、出張中らしい。
保健の先生があまり好きじゃないあたしにとってはラッキー。
だって、あの先生、
なんか色っぽいんだもん。
スカートも短いし…………。
「――ん………。」
佳ちゃんの声がした。
目、覚ました!??
「佳ちゃん……!!」
カーテンを開けると、上体を起こした佳ちゃんが居た。
「良かったあああ〜♪もう、しんぱ……」
佳ちゃんは、あたしの首に腕を回してきた。
…思考停止……………。
え……え…?
「佳ちゃ…んンっ」
佳ちゃん……!????
佳ちゃん…何してるの………?
あたしの唇と佳ちゃんの唇は離れない。
「ちょっ……」
「ドンッ――――佳ちゃん…何してるの……?」
何であたしなの?
「え?……ぁあ、ごめん。」
ごめんって…。
なんで謝ってくるの。
なんでキスなんかしたの?
分かんないよ、佳ちゃん…。
- 11 名前:あき:2008/05/22(木) 19:58:31 ID:+5sdz51U0
- 「……何でキスしたの?」
確かに……佳ちゃんの事好きだし、嫌な訳じゃ無かった。
でも、あたしにとって
キスっていう行為はすごく大切なものだったんだよ。
お互いが思い合ってするものなんだよ?
「……ぅわ、ごめん…美結……。」
それが、佳ちゃんの答えなんだ…
佳ちゃんはあたしとのキスなんて対したこと無いんだよね。
好きだって言ってくれるかな。って、自惚れてたよ。
- 12 名前:あき:2008/05/25(日) 10:59:21 ID:p6ouVdOs0
-
こんな事されて平気な訳がない。
あたし、ずっと佳ちゃんのこと好きだったんだよ?
「……佳ちゃ」
「佳久くん、大丈夫!??」
ものすごい勢いで入ってきたのは、
佳ちゃんのファンクラブメンバー。
「うっ……」
メンバーの中の1人があたしを睨んだ。
鋭い目つきに、思わず腰が引けた。
……この人達、絶対に見てたな…(笑)
「ケガしたって聞いてぇ、大丈夫なの〜?」
「無理は駄目よぉ、ゆっくり休まなくっちゃー!」
……なんなの、この人達。
佳ちゃんの前ではブリブリしちゃって。笑える……。
「あたし達が佳久くんの看病するから、西野さんは授業戻って良いよ〜♪」
わぁ、ひっど〜い。
あたしが佳ちゃんみてるしぃ〜♪
…………こんな感じ?(笑)
「わりぃ、トイレ行ってくるわ!」
え、佳ちゃんぬけるの……!?
ガラガラ〜……ピシャン。
嫌〜な雰囲気………全員の視線があたしに集まる。
「もう、辞めてほしいんだけど。」
「……は。何が…?」
こんな事になるのは、分かってた。
「――佳久の近くに寄るなって言ってんの。」
「はい?そんなのあたしの勝手じゃん。」
何言ってんだ、長年想ってるのはあたしなんだよ。
譲るわけにはいかねぇし。
「――っまじムカツクんだけど!!!!!!」
1人の拳があたしのお腹めがけて飛んできた。
――――っ!!避けれないっ………
- 13 名前:あき:2008/05/25(日) 11:20:47 ID:p6ouVdOs0
- 「やると思ったわ。」
ナイスタイミングで出てきたのは佳ちゃん。
ギリギリで相手の拳はあたしのお腹に当たる前に止まった。
「今度又やってみろよ。その時は俺が相手してやるから。」
メンバーは今にも泣きそう。
佳ちゃん……。
今の、すごくかっこよかった…
かなり、嬉しいよ……。
相手にされてないって分かってるけど、
あたし、諦めないよ。
「ひ……し失礼しましたぁぁ〜……」ピシャ。
ドアが閉まってから、
いきなり冷や汗がでた。
……怖かった……。
こうなるって分かってたのに……。
佳ちゃんは、ヒーローだね。
- 14 名前:ゆう:2008/05/25(日) 19:57:08 ID:p6ouVdOs0
-
自然と涙がでてきた。
体は、ガチガチと震えていた。
「ひっく………怖かっ……たょ…お…」
死ぬかと思った……。
こういう時に来てくれるのは、
佳ちゃんだけだよ………。
「もう、大丈夫だから…」
佳ちゃんは、あたしの肩を抱きしめてきた。
あたしは、嬉しいとかよりも、
佳ちゃんの優しさに甘えて
ずっと佳ちゃんの中で泣いていた。
- 15 名前:あき:2008/05/25(日) 20:05:26 ID:p6ouVdOs0
- ―佳久Side
美結は、隣で静かに泣いていた。
なんにも出来ない俺は男失格だな。
1人で頑張ってる美結は
俺の何倍も強い。
「佳ちゃ……うっ…こ…怖かったぁ……」
美結は俺のズボンを握ってきた。
ギュッ
「もう、大丈夫だから…」
その瞬間、美結の顔が赤くなった。
つられて、俺の顔が赤くなるのが分かって、
見られるのが嫌で、
俺はいっそう強く美結を抱きしめた。
「俺が………ずっと一緒に居るし。」
美結は、俺の腕の中で寝ていた。
……聞こえてない……か。
- 16 名前:あき:2008/05/26(月) 12:22:53 ID:/rPyRx3SO
- ―佳久Side
あれから、2時間が絶っていた。
なのに、美結は起きない。
よっぽど疲れたのか?
美結は寝言で「佳ちゃん」と言っていた。
夢に俺が出てるのか?
やべぇ・・・かなり嬉しい。
- 17 名前:あき:2008/05/26(月) 16:18:07 ID:Vkp/at63O
- ―佳久Side
――チッチッチッチッ・・・・・・
美結は、目を覚ましそうには無い。
目の前には、俺の好きな女が居る。
と、言うか・・・俺に密着して寝ている。
こんなチャンス、二度も無い。
スヤスヤと寝ている美結の寝顔は、
可愛いくてたまらない。
「ちゅ・・・」
俺は、静かに美結の口にキスをした。
美結の唇からは、桃の匂いがする。
「・・・悪いな、美結。」
起きてたら、絶対キスなんて出来ない。
俺は本当は臆病なんだ。
これが・・・
俺のファーストキス。
- 18 名前:あき:2008/05/26(月) 16:25:05 ID:3xSY7aMVO
- ―佳久Side
本当は、2人の想いが重なる時にしたかった。
でも、それは有り得ないよな。
だって、美結は亘平が好きなんだろ。
俺じゃ、ダメなのか?
今すぐにでも、拐いてぇよ?
好きだって言いてぇ。
でも、そしたら美結は泣くんだろ。
結局、亘平じゃない俺には何にも出来ないんだ。
だったら、
全力で美結の事
見守ってやろーじゃん。
それが、俺の唯一の任務。
- 19 名前:あき:2008/05/26(月) 16:34:14 ID:QGBVLFw4O
- 中学3年の夏。
美結の口から聞いた。
「亘平と・・・付き合う事にしたんだっ・・・」
その目は、俺の顔をずっと見ていた。
・・・・・・亘平と・・・?
美結の初カレは、俺じゃ無かった。
「まぢか。・・・ガンバれよ?」
悲しさを顔には出さなかった。
美結が心配するから。
でも、美結は悲しそうな目をした。
俺の事はおみ通しって事か?
「うんっ。・・・頑張るよ?♪♪」
・・・頑張んじゃねーよ。
本当は頑張ってなんかほしくないんだ。
別れてくれよ・・・俺の方が何倍も好きなのに。
美結の笑った顔が、頭から消えなかった。
亘平と付き合いはじめて、美結は笑顔が増えた。
美結と亘平、ラブラブじゃん。
俺は邪魔モノか・・・。
- 20 名前:あき:2008/05/26(月) 17:22:37 ID:MXFgWwyVO
- 二人が別れる事はなく、もう2ヵ月が過ぎていた。
何度願ったって、もう美結が
俺の所に来る事は無いだろう。
・・・もう、ダメか?
・・・未練がましいよな。
味けの無い毎日が過ぎていた。
何をしていても、美結の事が
頭から離れなかった。
・・・・ほんと、俺何してんだ。
- 21 名前:あき:2008/05/26(月) 17:47:17 ID:midv8ZbtO
- 亘平なら、美結の事守れんのか?
俺より亘平の方が頼りになんのか?
俺は、いつの間にか亘平を妬むようになっていた。
どうしたんだ、俺。
亘平が羨ましい。
亘平は美結の
【彼氏】・・・・か。
♪――――♪―・・・
電話・・・亘平からだった。
美結からの発言から
俺は亘平と会っていなかった。
会ったらあいつの事をグチャグチャにしてしまいそうで、
ワザとに避けていた。
ピっ・・・
「もしー♪佳〜久しぶりぃ〜♪」
亘平、酔ってんのか?
「今、S女子に居るんだけどさ〜、
佳も来いょ〜♪」
S女・・・?
女子高じゃん。
「そこで何してんの?」
「はぁい?当たり前に〜女の子と
絡んでますけど〜〜♪」
はぁ?・・・・お前、美結は・・・・?
美結はお前の彼女だろ?
何してんだよ・・・・・・・・・。
- 22 名前:あき:2008/05/26(月) 17:52:02 ID:midv8ZbtO
- 10分たった頃、俺はS女子に来ていた。
亘平への怒りで俺の頭はパンクしそうだ。
お前はなんなんだ?
お前は何してんだ?
美結は、見た目以上にさみしがりやなんだ。
俺の方が美結を守れる。
亘平なんて、どうせ口だけだろ?
あぁ・・・・。
美結、いま何してんだ?
- 23 名前:あき:2008/05/26(月) 23:03:10 ID:NFoKb3jy0
-
校舎の前で亘平を見つけた。
…………周りには、男子2:3女子。
……どういう事だよ。
お前は…
何が欲しいんだ?
なにがあれば満足なんだ?
声をかけることよりも、
亘平への恨みが勝っていた。
「〜〜〜っの野郎!!!!」
俺は、亘平を押し倒した。
それと同時に顔面にパンチを食らわした。
「…は、佳…?なにす…んだ よぉお!!!!!!」
亘平の手が俺の腹に当たって、
一瞬ひるんだが、
俺は引かなかった。
負けるわけにはいかねぇんだよ。
「お前なぁ!」
俺は、亘平の耳元で思いっきり叫んだ。
「美結はお前のおもちゃじゃねぇんだよ!!!!!」
その瞬間、顔が強ばったのを
俺は見のがさなかった。
こいつ、マジで遊んでるわ。
「美結のこと好きじゃねぇし、佳にやるわ。」
………は?
「もともと、この程度って事。俺、女に飢えてはねぇし。」
「―――開き直ってんじゃねぇぇ!!!!」
俺の手は、いつの間にか、
亘平の顔へと動いていた。
「美結は…物じゃねぇんだょ…」
……こんな奴が美結は好きなのか……?
- 24 名前:あき:2008/05/26(月) 23:13:34 ID:NFoKb3jy0
-
亘平は俺の友達だ。
付き合いが長い訳じゃ無いけど、
すごく、お互いが信頼してたんだ。
亘平と美結はお似合いだな……
そうとさえも思った。
でも、美結を守れるのは、
やっぱり俺じゃなきゃ…。
自分じゃなきゃ納得いかねぇよ。
「…俺、帰るわ………。」
色々ありすぎて、
頭が回らない。
「――ッ!佳ちゃ…ん……。」
校門に居たのは美結。
「見てたのか…?」
「う…うん。ごめんなさい……」
こういう時は、慰めたほうが良いのか?
美結の顔を見ると、
自分の意志が少し弱まる。
美結はうつむいて泣いていた。
美結は悲しくて泣いてんの?
どうなのかは聞けない。
「……帰ろうか。」
美結はコクリと1回頷いた。
それが、俺には可愛くみえて、
思わず笑ってしまった。
「……あはっ」
美結もつられて笑うから、
俺は嬉しくて
上を向いて泣いた。
- 25 名前:あき:2008/05/28(水) 19:19:18 ID:6ukT75dS0
- 「わ……、別れたの…」
夜に、美結は俺の家にきた。
別れたんだろうな。
っとは思ってたけど、
あまりにも美結は
嬉しそうに話すから
好きじゃ無かったのか?
と、思ってしまう。
「…あがっても良い?」
「おぉッ!あがれよっ」
「お邪魔します……あれ?」
「ん、どした〜?」
「お母さんとかって…居ないの?」
「…ん、まぁ。」
そうだ、母さんは泊まり込みで仕事だった。
って事は……家に2人きり……。
美結しか居ない事が急に恥ずかしくなってきた。
美結も顔を赤らめていて、
余計に焦る。
「まぁ〜、座れや」
「あ、うん。ありがとぉ。」
美結のオドオドした動作が可愛い。
「紅茶で良いか?」
「あ、うん。ありがと♪」
はぁ〜。
駄目だ、 俺集中力ねぇ。
後ろに美結が居ると思うと、緊張してしまう。
紅茶を入れることに専念しろ…。
美結は居ない…そう、家には俺1人だ!
「あたし、自分でするよっ!!」
後ろから美結がヒョコッと出てきた。
「うわああっ」
俺は、手が震えて紅茶を零してしまった。
「わ…ごめんね。大丈夫?」
うわ〜、俺格好悪いな……
「大丈夫!ちょっと、着替えてきて良い?」
「あ、じゃぁあたしもついて行く〜♪」
え……なんで?(笑)
ついて来る意味あんの?
まぁ…良いけど。つーか、嬉しいし。(笑)
美結は俺の後ろをひっついて、
俺の部屋へと入ってきた。
- 26 名前:あき:2008/05/28(水) 19:28:48 ID:6ukT75dS0
-
「佳ちゃんの部屋変わってないねぇ〜」
「ん、まあな。」
パタンと閉まる扉が
俺達の緊張感をあげた。
沈黙を破ったのは、美結だった。
「あの……さ…。」
美結は困った顔をしていた。
どうしたんだ?
「あ……の…。あのね……」
1言1言喋る美結の体は震えていた。
「佳ちゃ……助けてぇ‥‥‥」
「…え。何が?」
「あ……の…………。あ……」
震えながら喋る美結は泣いていた。
その体があまりにも細く、弱々しくみえて
俺はつい抱きしめた。
「……どした?」
美結は声がとぎれながらも
俺に全てを話してくれた。
俺の顔は、同情とかじゃない。
ただ、本当に思ったんだ、
美結が可哀想だと。
- 27 名前:あき:2008/05/29(木) 22:31:19 ID:bBtgmuOi0
-
俺は情けない、弱々しいやつだ。
でも、それとは裏腹に
美結だけは守っていける自信がどこかにあった。
どこかに…本当にあったんだ。
―――今までは。
もう、そんな自信今の俺には無いけど。
「もう10時だ。帰れよ。」
俯く美結に俺は言い放った。
「ごめん、邪魔だったね。もう、今日のことは忘れて?」
冷たく言い過ぎたのかもしれない。と、少し後悔した。
忘れて…?
「忘れれる訳がねぇだろ?頼れよ、もっと。」
どうして頼らないんだ。
そんなに俺は頼りないのか。
忘れたいよ。
忘れれるものなら。
時間を戻したい。
でも、無理な話を考えても仕方がないだろ。
腕を引っ張って美結を外にだした。
「暗いから、気をつけて帰れよ。じゃな。」
「……うん。」
結局、美結は下を向いたまま、帰った。
ズルッ――――
俺はドアにもたれ込んだ。
なんで気がつかなかったんだ。
なんで、守れなかったんだ。
俺は未熟だ。
美結がリスカしてるなんて、誰もおもわねぇよ………
- 28 名前:あき:2008/05/30(金) 23:08:27 ID:wb0aCMLa0
-
服に零れた紅茶が俺の体を冷やした。
許せねぇ、亘平が。
許せるなんて思えない。
美結がリスカを始めたのは、
亘平と付き合いだした1週間前後だったらしい。
詳しくは知らないけど、
亘平の暴力が酷くて、美結は辛くて、ヤった…と。
別れて正解だよ。
でも、美結は未だに亘平と仲良くしている。
いつになっても消えそうにない。
それどころか、一層別れてから強くなった美結と亘平の絆。
『まだ、好きなの……』
と、心の中で叫んでた美結の姿が目に見えるよ。
- 29 名前:あき:2008/05/30(金) 23:13:33 ID:wb0aCMLa0
-
時計の針はいつの間にか5時を差していた。
あ……部活!!
でも、美結寝てるし……。
美結をほって部活にいける訳がない。
俺が守るって決めたから。
それに、ほっておいたら、
あの女共が又来るんだろう?(笑)
とりあえず、家に帰ろう。
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