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―ノーマル―
- 1
名前:仙台:2008/04/26(土) 21:23:27 ID:vWp7s3Ll0
- 小説を書きます。
読んでください。
それだけです。
- 15
名前:仙台:2008/04/27(日) 23:59:48 ID:nvbVRgCT0
- 「だ……誰ですか?」
私は後ろを振り返らないで尋ねた。
だが、返事はない。そしてペダルは動かない。
「誰?!」
このままだとおかしくなりそうなので、勢い良く振り返った。
相手と目が合うとハッと口を手で押さえた。
「どうも」
「どうも」
同じ台詞を交わしたのでもう誰だかお分かりのことだろう。
図書館で会い、本屋でも偶然に会った彼だった。
「あの……どうして?」
「何が、ですか?」
私は彼の手許を指した。
貴方は私の自転車の後輪を手で押さえているの?
こんな当然の疑問が浮かんだからである。
「ああ、ごめん。気付かなかった」
男の意外な返答に軽いめまいがした。
人の自転車を止めておいて気付かないとはどういう事だ。
「ええ? 気付かないなんて……」
「あ、それよりさ」
あまりのことに瞬きをするのを忘れてしまいそうになる。
この男、さては天然か。計算か。
無視の仕方が素晴しく巧い。
「それよりって?」
「いや、君の持ってる本!」男は私の前かごから勝手に
本を取り出した「この本だよ」
その随分と無礼な態度。呆れていて指摘することも不可能だ。
「それが何か?」
「俺もこの作家好きなんだよね」
「へえ……」
何となく犯罪の匂いがしたので、私はペダルを足に掛けた「じゃあ」
「ちょっと待って!」
再び車輪を止められる。
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