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■ -短縮人生-

1 名前:名無しの創作家:2008/04/08(火) 17:20:32 ID:9Q7dzpHZ0
レイプ、妊娠、覚せい剤、クラブ、ホスト、援助交際、いじめ…恋人の不治の病。

人生には様々な事が起こる。
だけど誰一人として同じ人生は歩まない。

でも私の人生は、有り触れたものだった。

短縮人生。

2 名前:名無しの創作家:2008/04/08(火) 17:27:05 ID:9Q7dzpHZ0
 目を覚まして布団から飛び出し、学校に向う。
授業を眠気と戦いながら何となく受けて、あっという間に放課後。
帰り道を一人、ふらふらと歩く。
家に着けば、ソファに寝転んでテレビを見る。

こんな平凡で有り触れた人生を送るのには、もう飽きていた。

 レイプ、妊娠、覚せい剤、クラブ、ホスト、援助交際、いじめ…恋人の不治の病。

ここまでは行き過ぎかもしれないが、これ位スリルのある人生を送りたかった。
だが、もうどうせ無理だろう。
 私は、ソファから起き上がり窓から見える空を眺めていた。

「私の人生なんて、どうせつまらないんだから、長くてもしょうがないし
短縮してくれればいいのになぁ……」

 独り言を呟いて、哀しくなった。

3 名前:名無しの創作家:2008/04/09(水) 13:49:23 ID:vv72nglQ0
 翌日。

また、同じ朝が始まり、私は溜め息を吐いた。
このまま、ずっーとこんな人生を何十年も続けるのかな、と思うと嫌な気分になる。
布団から出ると、リビングに朝食を食べに行った。

「おはよう」

お母さんにそう言われても挨拶する気になれない。
どうせ毎日、続けていく事だから、である。

「あぁあ、面倒くさいなあ」

テーブルの食パンにバターを塗り、オーブンに入れた。
適当にレバーを捻り、椅子に座ってテレビを眺める。
テレビでは、星座占いが放送されていたが
興味がなかったので、新聞を読み始めたいた。

パンが丁度、焼けあがった頃。占いも最後の発表をしていた。
残るは一位と十二位のみである。

(一位は、射手座の貴方でーす)

私は、射手座ではない。
期待していたわけでもなくとも、占いで一位になれなければ
誰でも少しへこむものだ。

(そして、最下位は、この方! 魚座の貴方です)

「え……」
 そんな私に追い討ちをかけるように最下位が発表された。
私は、魚座である。
 まあ、最下位になったところで何かが変わる訳でもないのだから、
……只の占いだし、と自分自身に言い聞かせてみた。

食パンを皿にのせて、ジャムをつける。
母がリモコンを握り締めて、テレビに向けた。

「テレビ消すの?」
「見てないでしょ?」

きっと母は最下位の私に気を遣っていたのだろう。
だが、そんな気遣いは逆に私を哀しくするばかりだ。
何十年も続く人生には、こんな些細な不幸でも嬉しいものだった。

「見てるから、消さないでいいよ」

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