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- 1 名前:秋葉原:2008/01/12(土) 21:42:22 ID:TI1FVFqP0
- 小説書きます。
感想とかくれたら喜ぶんで、宜しくお願いします。
- 22 名前:秋葉原:2008/01/18(金) 22:08:07 ID:I08Uhjhi0
- ぁゃ様。
人前で見せるのは初めてでありまして、不安だったんですけど
そういってまた見に来てくれるという方が居ると嬉しいです。
面白いとおっしゃってくれると頑張りたくなる一方です。
本当に有難うございました。
- 23 名前:ぁゃ:2008/01/19(土) 12:09:28 ID:BtXMnFQe0
- そんなぁ。。
ゎたしゎ見させてもらってるんですょ!!
お礼を言うのゎ、ぁたしのほうです!!
- 24 名前:秋葉原:2008/01/19(土) 21:15:57 ID:QFm70pgY0
- 今日は更新できませんが、お返事です。
見て貰ってくれただけで嬉しいです。
- 25 名前:秋葉原:2008/01/21(月) 17:11:39 ID:O6OLZ3970
- 僕と彼はまた石を椅子代わりにして少々の会話を楽しんだ。
話の中心は彼の昔話だった。
「昔は俺も夢があったんだぜ」
「へえ、何の夢ですか?」僕は訊いた。
すると、それに彼は声を弾ませて陽気に答えた。
「君と同じミュージシャンだよ、まあ、俺はロックだったけどな」
「えー嘘でしょ」
「本当だよ」
そうだったと彼は言い張るが、僕はそれを中年のジョークだと受け取った。
先程の風邪薬とは打って変って信憑性が無いからである。
「ロックスターを目指してたんだ」
「嘘ですよね? ロックやってた様に見えないっすよ」
「今じゃこんなだんだけど昔は……」
彼は腕を曲げて浅い力こぶを作って見せた。
多分昔はマッチョとかムキムキとかだったというのを表したかったんだと思う。
誰でも昔話に花が咲くのは当然の事で、彼の喋りも順調に進んでいた。
すっかり夕日の日差しが差し込んできている。全く人の事はお構い無しだ。
- 26 名前:秋葉原:2008/01/21(月) 17:42:29 ID:O6OLZ3970
- 「今何時っすか?」僕は訊いた。
「午後4時15分」彼は時計を眺めて答えた。
「仕事大丈夫なんですか、もうそんな時間になってて」
「いいの、いいの」彼は手を振った。「個人タクシーなんだもん、誰にも迷惑掛けねぇよ」
「ははっ。そうですね」
僕はそう言うと手の甲で軽く頬を触ってみる。熱も大分下がったみたいだった。
「あ、風邪治ったみたいっす」
「よかったじゃねぇか」
「はい」
空は赤く染まりつつあった。
後何時間も経てば、また今日も終わっていく。
明日は一体どこで寝るのだろうか。
僕が、そんな風に明日の事を考えていた時、彼が言った。
「君の家迄、乗せてくよ」
「え?」僕は我に帰り動揺して訊いた。
「気にするな。タダにしてやるから、秘密だぞ」
「いや、いいですよ」
「良いから、ほら。言ってみなさい、家の場所」
「え、えっと……」
家が無い。家が無いんです。家無いっす。
さて、どの言い方が一番、驚かれないか考える。
だが答えは決まる事無かった。
「あの、い、家が……」
「ん?」
「家が無いんです」
- 27 名前:秋葉原:2008/01/21(月) 18:03:31 ID:O6OLZ3970
- 確実に一瞬にせよ時間が止まった気がした。
言ってはいけない事を言ってしまった。そんな気持ちがする。
「家、が無い?」彼はその言葉に、ぽかんとした表情を浮かべた。
「だーから、家が、無いんです」
彼は余りにも驚いていた。なので僕は事情を説明した。
「僕、勝手に上京して東京来ちゃって、お金を持ってないので家住めなくて、だから家が無いんです」
「なるほど、家が……無い」少し納得した顔をしている。「じゃあ家泊まりにくれば?」彼が訊いてきた。
「え、いいんすか?」
「いいよ、困った時はお互い様」
この時ばかりは遠慮なんてしない。
「じゃあ、是非、泊めて下さい!」そう言って僕は深く深く頭を下げた。
彼は、鼻をふんと鳴らすと「乗りな」と一声。
僕は喜んでタクシーへ飛び乗った。
- 28 名前:ぁゃ:2008/01/23(水) 20:20:17 ID:nkwUGQWV0
- 久しぶりです!!
面白いです!!これからも見ますね♪
- 29 名前:秋葉原:2008/01/30(水) 21:26:50 ID:8gtGV4kT0
- 4
彼の名前は鈴木光男。両親が誰よりも光輝く男になってほしいと言う意味で名づけたらしく
、中々洒落た名前だろとその事を自慢げに話していた。そして最後に必ず「今は頭が光る男になっちまったなー」と
自虐ネタを織り交ぜていた。きっと僕を笑わせようと気を遣ってくれたのだろう。
タクシーが、ある場所で停車するとドアが開けられた。
「降りていいぞ、ここが家だから」おじさんはハンドルを握ったままバックミラー越しに
笑顔で言った。僕はそれに軽く頷いた。
ドアを出ると深夜の風が冷たかったが、居心地のよい温度に思えた。目の前に一軒家がある。
二階建ての木造住宅だ。僕は玄関の引き戸を軽くこんこんと拳で叩いた。
直ぐに中から誰かの足音が近寄ってきて声が響いた。
「どなたですか」老け込んだ女の声だった。「こんな遅くに一体誰かしらね」引き戸が薄い為か女の囁いた声までもが聞こえた。
そして耳を覆いたくなる様な音がした直後に引き戸が開き女が現れた。
おじさんと同じ年齢だと思われる中年女性で黒々とした髪の中、少々の白髪がやけに目立っていた。
「どうも」互いに軽く会釈を交わし、様子を伺うよな時間が流れ一時の静寂の後女が先に口を開いた。
「どちらの様かしら」
「えっと、鈴木光男さんの友人……いや知り合いなの竹下明と言う者ですけど」
僕は目を泳がせながら続けた言った。「今日鈴木さんがお宅に泊めてくれるとおっしゃってくれたのです。それで……」
女は何かを考える仕草をしてから一変ぱっ、と愛想笑いを浮かべた。
「そうなの、寒かったでしょう。どうぞ仲に入って頂戴」
- 30 名前:秋葉原:2008/01/30(水) 21:51:41 ID:8gtGV4kT0
- 「あ、有難うございます」僕は丁寧におじぎをし中に足を踏み入れた。
しばらくするとおじさんが玄関から声がした。僕は彼を和室の部屋から一人正座して待っていた。
「おお、居た居た」すぐに彼は和室の部屋にやってきてシャツのネクタイを緩めながら僕の隣に座った。
「そんなかたくならなくても平気だよ、正座なんてしなくていいから」
「ああ。はい」肩をぽんと叩かれたので僕は緩めろと言われた正座を逆に正してしまった。
和室の部屋の中は、ほんのりと懐かしい田舎の匂いがした。
外見から見た一軒家は綺麗に見えていたが、
内面から覗いてみると、どう贔屓目で見てもぼろが出始めている欠陥住宅に思える。
そんな事を考えている時、ふすまの奥から今度は若い女の声がした。
「お父さん、ちょっと聞いてよ」その甲高い声と共に勢い良くふすまが開いた。和室に座る僕と目が合う。
若い女は瞬間的に顔をしかめて声のトーンを低くして言った。「……え、誰? この人」
僕を見つめる真っすぐな目は、まるで泥棒を見つめるかのように疑りぶったものだった。
- 31 名前:秋葉原:2008/01/30(水) 21:52:50 ID:8gtGV4kT0
- しばらくするとおじさんの声が玄関からしたに訂正。
- 32 名前:秋葉原:2008/01/30(水) 22:04:28 ID:8gtGV4kT0
- 「お父さんがまた、連れてきたのよ」先程の老けた女が嫌ったらしく、そう言いながら
部屋の丸い机に湯飲み茶碗を四つ並べた。
「また? もうっ最悪。お父さん少しは私の気持ちにもなってよね」
若い女はセーラー服を着ていた。中学生なんだろうか。
しかし年の割りに礼儀作法がなっていなく僕には小学生くらいに見えた。
「いいじゃないか、彼は良い奴なんだから」おじさんは手を僕に向けた。
「いえ、そんな事」僕はそれに想笑いを返した。
するとじっと僕の事を見つめる若い女が奇妙な事を訊いて来た。
「……ねぇホームレスなの?」
ぎくり、とした。
- 33 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 21:49:16 ID:vp6uoCS+0
- 同時に何故分かったのか、とも思った。だが考える間もなく、それを理解できた。だらしがない薄汚れた汚らしい格好。誰がどう見てもホームレスのようだからだ。
「いや、ホームレスって訳じゃ……でもホームレスと言えばホームレスだけど、え、でも……ホームレスなのかな?いや、どっちだろう」
僕がためらいながら発言を続けている最中に女はたまらなくなったのか強い口調で一刀両断した。
「もーはっきりしてよ。優柔不断なんだから。もうっ」彼女がふんと鼻を鳴すと、おじさんはそれを叱った。途端に言い合いが始まる。
「おい。その口の聞き方はないんじゃないのか」
「だって……お父さんの子供だからこんな口の聞き方なんだもん。しょうがないでしょ」
「そんな言い方は無いだろう。お父さんはお前をそう育ててきたつもりじゃないぞ」
「何それ、うっざ。勝手に言ってれば」
「な、何だと? お前、いつからそんな口を聞くようになったんだ。え?」
「大体何なの、また変なの連れてきてさー最低」
「お前っ何て事言うんだ」
僕は遠慮がちに二人の仲裁にあたった。
- 34 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 21:50:25 ID:vp6uoCS+0
- 「いや、いいんですよ。平気です」
「え?」
「本当に、平気です」
「そうか」おじさんは少し怪訝そうな表情をして黙ってお茶を飲んだ。僕もお茶を手に持つと音を立てずに啜った。
今の言い合いの中で―変な人をまた連れてきて―という事を言っていたが何でだろうか。僕はその疑問を訊こうとしたが雰囲気が良くなかったので何れの機会に期待をし、その場はやめておく事にした。
「そう言えば名前なんて言うの?」若い女が訊いてきた。
「竹下明。竹の子の竹に上下の下に明るいの明で竹下明」
「へえ、普通なんだね」
「ん、それはどういう意味かい」
誉め言葉かそれとも嫌味で言っているのか、という意味だった。
「もちろん誉め言葉よ」
「ふぅん。それは有り難う」
それから十分ほど経ったとき老けた女が訊いてきた。
「あなた幾つ?」
- 35 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:00:59 ID:vp6uoCS+0
- 「二十歳です」
「そう、じゃあビール飲みたいかしら?飲みたいのなら持ってくるけど」
「貰えるのであれば頂きたい、です」
「いいわよ、遠慮しないで。そうそう、夕飯は食べてきてるの?」
「いえ、まだ」
「じゃあ用意するから待ってて」
「本当ですか。有り難うございます。すっごい感謝してます。やったっ」
「んっふふ。大げさねー変わった子だわ」
「……よく言われます」
- 36 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:01:36 ID:vp6uoCS+0
- 真っ白なご飯。温かいお味噌汁。お刺身。サラダ。そしてビールとそのおつまみ。目の前には今までの生活では考えられない品物が並んでいる。まさに夢みたいだった。いや、本当に夢だった気もした。
「うわー信じられない。ご飯は白いし、お味噌汁は温かい。夢みたいです」僕は唇を噛みしめて言った。この時お箸を持つ手が震えたのは緊張の為ではなく喜びのせいであった。
「もうっ。本当に大げさな子なんだから」
「変なのー。ご飯が白いのは当たり前だし、お味噌汁は温かいものでしょ」
僕はご飯を食べる手を止めて笑って言った。
「いつも食べるご飯は誰かの残り物だったりするんでなかなか白いご飯は食べて無くて、あっそれと、お味噌汁は最近ずっと大抵冷めてから食べてました。温めるものとかなくって」
「何、それ。引くんだけど」言い終わったとき、若い女が舌を出して嫌ったらしく言った。
- 37 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:02:04 ID:vp6uoCS+0
- おじさんも少し俯きかけている。本当に可哀想な子なんだ、と思われたのだろう。
僕は慌てて訂正した。「ってのは冗談で」
「まあ、いいよ」おじさんは俯いた顔を少し上げて言った。訂正にならなかったみたいだ。
「確か名前言ってなかったよな」
「あ、はい」
彼は手を老けた女に向けた。「こちらが俺のかみさん。幸子」その手をくるりと反対に向けて今度は若い女に向ける。「こっちが娘の祐子」
何となくおじさんの奥さんと娘だと言うことは予想はしていたので驚きはしなかった。
「そうですか。分かりました」
おばさんは眉間に皺を寄せながら訊いてきた。
「そういえば家はどこなの? ご家族の方心配しない? 連絡する?」
「え……っと平気です。それは」
「じゃあいいのね」
「はい、平気です」
僕の目の前の茶碗にはすっかりご飯はなくなっていた。
- 38 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:02:56 ID:vp6uoCS+0
- 5
夕飯を食べ終わった後、和室の部屋でテレビを見ているとおばさんに声を掛けられた。
どうやらわざわざお風呂を沸かしてくれてのだとか。着替えも用意して頂いていて、何の不自由せず風呂に入る事ができた。風呂を出た時には時刻が九時をまわろうとしている。
僕は二階の部屋に案内された。部屋の中には布団が敷いてある。それを見ると
こんなにしてもらえるなんてと、人の温かさに涙腺がぶちこわれそうになった。
久しぶりにもぐる布団の中は人の温かさに負けないぐらい温かかった。足下に湯たんぽが置いてある。なんて親切なんだろう。
深夜十一時を過ぎたあたりにはもう一階は静かになっていた。僕はトイレに行きたくなったのでと階段を下りた。和室の居間のふすまは閉まっているが間から少し光りが漏れていた。誰か居るのか、とふすまを覗いてみた。確か娘の祐子だったけ。その子が座っている。
僕は和室を通り過ぎてトイレに駆け込んだ。無事用を足し終わると再びふすまに近づいた。まだいる、影がゆらりと動いたのでそう確信した。僕はふすまをゆっくりと開けた。
「もうこんな時間なのに何してんの?」僕は心配したのだ。
彼女は顔を向けた。その顔は疲れきっている。「受験勉強だっつーの」全く口が悪い小娘だ。
- 39 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:03:42 ID:vp6uoCS+0
- 「へえ、君みたいな子でも勉強するんだ」
「何それ」
「誉め言葉だよ」
「嘘付け」そう言いながら彼女はたくさん並んだ教科書を閉めた。
「竹下さんはこんな時間にどうしたの?」
何だ、態度悪いくせして人の名前は覚えるんだな。
見直した、と言おうと思ったがやめておいた。
「トイレ行くついでに部屋通り過ぎたら光が付いてたからどうしたのかと思って見に来たんだよ」
「そう、あっ。ねえ本当は真っ白なご飯食べてなかったんでしょ?」思い出したと声を上げて彼女は訊いてきた。
「どうだろう」僕は和室の端に座った。
「あれは冗談のつもりだったんだけどな」そう言ってあぐらをかいて頭を掻いた。
「じゃあホームレスじゃないのね?」
「別に聞かなくていいだろ。そんなつまらない事」
「気になるんだからーねえ教えてよ。
あ、分かってるお父さんにもお母さんにも秘密にするから、教えて」
「……いや、教えない」僕がそう言うと、彼女は低く唸った。
「ああ。分かった、しゃべるよ」
「本当? やった」
僕はぼさぼさの髪の毛を掻き上げて答えた。
- 40 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:06:05 ID:vp6uoCS+0
- 「確かに僕はホームレスだよ」
「やっぱり」彼女は人差し指をこちらに向けた。
「お金が無くて公園で暮らしてたんだ」
「何でお金が無いの、家族がくれないの?」
「家族は北海道に居る。家出してきたんだ」
僕は和室から見える庭を眺めながら言った。
「家出したの? 凄っいー、私もいつか家出しようって考えてるんだ」
彼女がそう言ったので僕は目を彼女に向けなおした。
「やめとけよ。中学生が家出してもすぐホームシックになるぞ」
「うっざ。もう決めたんだから」
「何で理由は?」対して気になった訳では無いが、訊いてみた。
「親が嫌いなの」
「良い両親じゃんか、お母さんもお父さんも優しいし」
「うん。お母さんは好きはね。でもお父さんが嫌いなの」
彼女はぼそぼそとした口調で言った。
「お父さんは今でも私の誕生日祝ってくれない。ひどいよね、
どうでもいいみたいだし私なんかっ……」最後の一声が震えていた。
全く年頃の少女は何を考えているのか分からない。さっきの人間とはまるで別人みえる。
- 41 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:06:43 ID:vp6uoCS+0
- こんな時はなんて言えば満足するんだろう。こういう子は
まあ、アドバイスした所で治ることでも無さそうだし。
僕がこのくらいの年の頃はもうそんな事考えてなかったと思うから僕には無理だろうな。
僕は立ち上がってパーカーのポケットから煙草を取り出した。ふすまを通り庭の網戸を開けてみる。
口からふぅ、と煙を出した。途端に咳き込んでしまう。
「煙草初めて吸ったのー?」後ろから声がした。それは図星だった。
「え、いや……ああ」
「何で吸おうと思ったの」
「うーん。大人の男みたいだからかな」
「でも咳き込んじゃったら大人じゃないよね」
本当だ。と心の中で言った。
煙草は今日送ってきてもらったタクシーの中にあったものを勝手に持ってきてしまったのだ。
何故持ってきたのかは自分でも分からない。だが何となく煙草というのが大人の男の象徴である気がして魅力的に見えたのだ。でも何なんだ竹下明?、ミュージシャンになろう男が咳き込んでどうする。なんて意味の分からない説教を自分自身にしてみた。
- 42 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:07:26 ID:vp6uoCS+0
- 深夜の風が庭に広がる植木にぶつかって揺れている。
普通この時期の風はもっと冷たい筈なのに、何だかやけに温かかった。
僕の心は冷めていたが……。
「僕の父親は本物じゃないんだ」
「え、嘘?」
何故こんな事言ったのか、よく分からなかった。
誰でもいいから話を聞いてほしかったのかもしれない。
僕は溜め込んでいた物を吐き出すように話し続けた。
彼女は、まだ中学生であるのに、よく付き合ってくれたと思う。
まあ、適当に相づちをうっていた所もあったろうが
「本物の父親は僕が三歳の時に居なくなってしまったんだ。理由は知らないけどね」
「そうなんだ……じゃあお父さん居ないの?」
「その後母親が再婚したから父親は居る。けど本物じゃないから他人としか思えない」煙草を口にくわえた。「高校を卒業して家出したんだ。家族が嫌いでね。君と同じ様な理由だった」
「ふぅん。だけどさ……」
彼女はベランダの前の廊下に居る僕の隣に立った。
「ミュージシャンになるって理由で来たんじゃないの?」
そんな事言った覚えはなかった。だがおじさんが喋ったんだろう、と考えた。
それ意外考えられないから。
「ああ。でも」
「うん。でも何?」
- 43 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:08:31 ID:vp6uoCS+0
- 「……それは本当の理由じゃないんだよね。
きっとさ、理由を付けて現実から逃げてただけだと思うんだよ。
家庭の事情で家出って理由よりもミュージシャン、って理由の方がよっぽどいいだろう?
ミュージシャンになりたいって夢を語っていると現実離れしてるから、
自分じゃない気がして楽だったんだ。それって多分自己暗示だよね。
自分に言い聞かせてたんだよ。自分の家族を分かろうってな難題は諦めて、
一人で生きていくんだ。って、家族はいない。って、自己暗示をね。
今の家族の形では本当の自分を表現するには限界がある。そう思ったから東京に来た……
それが本当の理由だったんだな」
僕は口から煙を吐き捨てた。今度は咳き込まなくとも煙は遠くに飛んでいった。
「ふぅん。そっか」彼女は煙を見てくすりと笑った。「今度は咳き込まなかったね」
「うん。そうだね」
「少し大人になったんじゃないの?本当の理由を話せたから」
「ははっ。そうかな? ま、もう煙草は吸わない事にするけどね」
「何で?せっかく吸えたのにー」
「煙草吸えるから大人ってやっぱり間違ってる気がする」
「そうかな。いいと思うけどね」
「煙草は大人になれたと思ったときにまた吸ってみる」
「そう。もう話は終わりよね? 私そんな暇じゃないから。もう寝るね」
彼女は釘をさす様に言った。
- 44 名前:秋葉原:2008/01/31(木) 23:10:17 ID:vp6uoCS+0
- 僕は真っ黒の夜空を眺めた続けていた。
彼女の足音が遠のいていく時、僕は夜空に向かって、あ、と声を発した。
「何?」
「流れ星」
「本当に?」彼女はばたばたと足早に廊下に立った。
すーっとダイヤモンドの様に輝く長い線が夜空を切っていく。
「うわあ、奇麗。流れ星みたの初めて……」
「そうなのか。北海道じゃよく見てたけど、
東京じゃ滅多に見てなかったな。でも東京の空もナメたもんじゃないね」
今日は奇妙で最高に面白い日だった。
「なあ、もしも僕が結婚しようって言ったらどうする?」僕は意味不明な事を訊いた。
別に何か運命や奇跡的な物を感じた訳でも全く無い。ただ何か訊いてみたかっだけだった。
「何それ?ちょっと冗談よしてよねー馬鹿っみたい」
「今度は冗談をうまくつけたら大人だなー」僕は呟いた。
同時に片手の煙草の灰が庭の植木に落ちた。餌食になった植木の葉は熱で溶けていた。
夜空にまた流れ星が流れた。
- 45 名前:由愛:2008/02/02(土) 17:15:53 ID:9fQjFt0y0
- マジ面白いです!!!本当好きになりました!!!
応援しているので、更新頑張って下さい!!!
- 46 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 17:26:38 ID:???0
- >>由愛さん。
まだ拙い甘ったるい書き方ですが、そういってもらえると
心から嬉しいです。
最高の褒め言葉どうもありがとうございました。
更新はこれからも続けていきますのでお暇な限りどうぞお越しください。
- 47 名前:由愛:2008/02/02(土) 17:47:10 ID:9fQjFt0y0
- はぁ〜い♪土日とかいるんで、そのたびに読み松!!!
マジ更新ガンバでっつ♪
ウチも小説やってるんでよかったら見てくださいね♪
- 48 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 17:51:05 ID:???0
- 6(段落はまだ決まってませんが参考程度)
翌日、僕が目を覚ますと既に時刻は昼過ぎだった。
昨日はいつも通りの時刻に就寝したつもりであったが、今日に限って寝過ぎだ。
布団から起き上がり、寝癖でばさばさの髪のまま階段を下り和室の部屋に向った。
都合の良い事に部屋にはおじさん一人だけだ。
「おはようございます……あの起きるのが遅くなりすぎてすみません」
「いや、いいんだよ」おじさん新聞を広げながら言った。
「公園で寝泊りしてた様ならさぞかし疲れていたんだろう。久し振りの布団で良く眠れたんだ。
もっと寝ていても良かったのに」
おじさんには公園での寝泊り生活をしていた事を言った覚えは無かった。
家が無いとは言った事はあるが。僕はそこまで考えて舌を噛んだ。
昨日祐子に話した事を思い出したのである。祐子が喋ったのだ。
全くこの家庭はおしゃべりな人間ばかりだな、と強く思った。
「あ、もう平気です。本当におかげで良く眠れました」そう言って愛想笑いをした。
「そうかい。それは良かった」
- 49 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 17:58:07 ID:???0
- >>由愛さん。
そうですか、それは良かったです。
更新頑張りますwはい、では見に生かせて頂きます。
今日またこれから書き始めますので…
明日にはたくさん更新できるかと…。
それと皆さん私は自分の矛盾点に気付かないので、そういう所見つけてくれたら
いつでもご一報を。文章かおかしいとか…苦情でも結構です。
- 50 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 18:00:16 ID:???0
- >>由愛さん。
なんと言う名前の小説ですか?
- 51 名前:由愛:2008/02/02(土) 18:01:54 ID:9fQjFt0y0
- ウチ、名前梨艶って名前で小説やってるんで・・・
題名は「ある朝の晴れた日」って題名ですから・・・・
塚、タメ語にしてください!!!
ウチもタメでいいですか?!?!
- 52 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 18:03:48 ID:???0
- そうですか。了解しました。
タメ語で結構ですよー(この時点で自分はタメ口では無いですがw)
- 53 名前:由愛:2008/02/02(土) 18:06:59 ID:9fQjFt0y0
- やったぁ♪んじゃウチもぉ〜(藁 名前もついでに梨艶にする
かんねぇ〜(藁 塚、絶対ウチのほうが年下でしょ?!?!
言葉遣いが大人っぽい!!!(感動
- 54 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 18:11:23 ID:???0
- 由愛さん>>そういう口調っ可愛らしいwいや本当に
名前とか凄い女の子らしい感じでいいですよー。
いや、どうでしょう?案外私の方が年下の可能性ありますがw
そして何よりこういう題材の小説はあまり見向きされないと思ってました。
恋愛をテーマにしたものではないので・・・
だけどあんな恋愛物を書く由愛さんが意外にも面白いです…なんて。
これは嬉しすぎます。
- 55 名前:梨艶:2008/02/02(土) 18:14:40 ID:9fQjFt0y0
- こらぁぁぁぁ!!!!タぁ〜メぇ〜語っ!!(怒
- 56 名前:秋葉原:2008/02/02(土) 18:15:32 ID:???0
- あ、本当だ。ごめんなさーい。
- 57 名前:梨艶:2008/02/02(土) 18:26:24 ID:9fQjFt0y0
- こらぁぁぁぁぁ!!!!タメ語!!!
- 58 名前:ぁゃ:2008/02/02(土) 20:55:27 ID:2p8JSV6+0
- こんにちゎw(/∀`*)
このごろ来れなくてすみません;;
ぉ久しぶりですッッ
- 59 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:22:37 ID:???0
- 彼は新聞を畳みながら痛々しく咳き込みながら言った。
「どうしました?」
「今日の朝から風邪を拗らせたみたいでね。熱もありそうなんだ。
おかげで仕事もできないよ。まいったなー」
おじさんは喉の具合を確かめながらゆっくりと言葉を進めた。
「あ、もしかしたら」それを訊くと僕は思わず口を押さえた。「僕の風邪移しちゃいましたかね」
昨日自分が風邪をひいていた事を思い出したのだ。
「そう言えば昨日君風邪ひいてたね、そうだった。
こんな時に風邪ひくのはやっぱりおかしいと思ったんだよ」
「本当に申し訳ないです」僕は一旦目を下に向けたが、彼が手を叩いたので目を上げた。
「あのー、よく効くっていう薬貸してくれないか」
「薬ですか」超効く風邪薬の事だろうと直ぐに思った。
僕はちょっと待って下さい、と言って二階へ上がり、その薬を持って和室の部屋へと戻ってきた。
- 60 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:23:12 ID:MokVXOpk0
- 「これ、ですよね」おじさんに風邪薬を手渡した。
「そうだ。そうだ」彼は僕を見て喜んだ。
「本当にそれ良く効きますからねー。でも熱があるようなら、
いちよ病院へ行った方がいいですよ」
「そうだが、でも病院にはあまり行かないからな」
「何で、ですか。もしかして信用してないとか?」
「そうかもしれん」
彼は老眼鏡を取り出して顔にはめると
風邪薬の箱の裏を覗きながら言った。説明を確認しているらしい。
- 61 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:23:43 ID:???0
- 「じゃあ今までも病院へ行かなかったと?」僕は再び訊いた。
「そうだな。子供の頃はよく行った記憶があるが今になっては覚えがない」
「へえ、そりゃすごいな。でも今はもう年も年なんですし行った方がいいと思いますよ」
「なんだ。あいつみたいな事言うな」おじさんは老眼鏡を鼻にかけて、ちらりと僕を見た。
「あいつ?」
「幸子だ。お前さん女房みたいな事を言ってやがる」
「ああ、おばさんか。確かに言いそうだ」
自分で自分が言ったことをおばさんに重ねて想像してみると、
あまりにもぴったりでおじさんに関心した。本当言われてそうだなと思う。
「病院か」彼は風邪薬の箱を机に置き、ため息をついた。
- 62 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:25:33 ID:???0
- 「あの……僕も一緒についていきましょうか?」
「どこに?」
「病院に」僕は様子を伺いながら言った。「良い病院知ってるんで行きましょうよ」
「良い病院ねえ」彼は、そんなものあるのか、と疑っているようだ。
「ね、本当に良い病院があるんですから」
この時に彼が疑っている事は正しかった。本当は良い病院なんて知らない。知らなかったのだ。
あるかどうかも知らなかった。つまり僕は嘘を付いたのだ。何故嘘を付いたのか、それには理由があった。
それはおじさんに病院へ行ってほしかった。
という、ただそれだけの理由だ。勿論風邪をうつしてしまった事から
の罪悪感も少々あったのかもしれないが、
僕の心を占めていたのはやはりこちらの方だった。
要するにおじさんが重い病気にかかってしまわないかが何よりの心配だったのだ。
これは僕にとっては快挙だった。
北海道に居たときは赤の他人に、あまり興味を示す事は無かった。
が、しかし北海道を飛び出して新たな自分に飛び込んだ時、
僕は別人の様に性格が変わったのだ。あの夜行列車の時といい、
今の時といい、本当に変わった。人に興味を示す、しかも今は心配するようになっている。
そんな嘘を付いて僕はちょっぴり自分が好きになれた。
やっぱり変な奴。そう自分で自分を思った。
- 63 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:27:19 ID:???0
- 急いで昨日の自前の服に着替えを済まし、
おじさんと二人で家を出たのは午後二時をちょっぴり過ぎた頃だった。目的地は行き先未定の病院である。まさに行き当たりばったりだ。病院へ行くとは決定しているが行く病院は決定していない。だが嘘を付いてしまった以上目的地には到着しないといけない。僕は戸惑っていた。
「良い病院はどこだ?」
「後、もう少しです」
「そうかい。結構遠いんだな」
交差点の信号が青に変わり再び道成を歩き始めた。
ちょうどその時、ビルの狭間からある看板が顔を覗かせた。○×病院と書かれている。
「そうだ。ここですよ」
まさにグッドタイミングであった。
看板にはこちらを左に曲がると直ぐそばにだと、表記されていた。
「おお、そこか。良かった」
僕とおじさんは何とか看板前迄の道に辿り着き、そこから左の道へ曲がった。
そこには、都会らしい大きな病気が建っている。近未来的な建物だ。
結構技術進歩している様に見える。入り口から病院内に入ると内装もかなり清潔感のある奇麗なものだった。
床には、案内矢印が書かれている。
僕と彼は内科の矢印方向に向かって歩き始めた。途中何度か矢印が消えてしまったり、
産婦人科に辿り着くなど、小さい災難にも見舞われたが無事、
内科待合室と書かれたプレートの前まで到着する事ができ、僕は安心した。
- 64 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:28:27 ID:???0
- 「受付は、あそこですね。保険証とか持っていますか?」
「うん。持ってる。俺はここで待ってるから受付を済ませてくれないか」
おじさんは待合室のソファに腰を下ろした。
「あ、はい。分かりました」僕は彼がセカンドバッグから取り出した
保険証を貰うと受付の窓口へ渡した。
「ここの病院は初めてですよね?」
「ああ、はい。そうです」
「では、こちらの方をお書きになってお待ち下さい」そう言われて質問カードを手渡された。
カードには、これと言っておかしな事は書いてはおらず、『どういう症状で来ましたか』
や『何かのアレルギーはありますか』等普通の病院らしい事がずらり二十問ほど並んでいた。
「自分でちゃんと書けますか?」僕はおじさんに訊いた。
「ああ。書けるよ、わざわざ有り難う」彼はカードを受け取って笑顔で答えた。
「よかった。あの……僕ちょっとトイレ行ってきても平気ですか」
今日は朝食を食べてすぐ家を出た為かトイレに行くのを忘れていたみたいだ。
忘れるというのはおかしい言い方かもしれないが、本当に忘れていた。
- 65 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:32:57 ID:???0
- 「いいよ。もう一人でできるからよ、どうぞいってらっしゃい」
おじさんはバッグから老眼鏡を取り出した。
「待ってても暇だろうから、売店でも行って来て良いよ。そこにあるみたいだから」
「じゃあ行ってきます」
そう言って立ち上がり待合室を後にし、
矢印にを確認しながらトイレへと向かった。
トイレが少し遠い様な気がしたが、それは初めて来た為で多少迷ったからだろうと思う。
目の先にトイレのプレートが伸びている。
「あった。あった」僕は足早にそこに向かって歩き始めた。
その時、僕は前方不注意で前から来た男と肩が軽く当たってしまった。
反射的にすみません、と謝って相手の顔を覗くと僕は目を丸くする。
心臓が大きな音を立てて弾んだ。
―僕の本物のお父さんだ―
- 66 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 21:53:11 ID:???0
- 一瞬にせよ時が止まった気がした。僕は鼓動を高鳴らせながら息を呑んだ。
お父さん。そう口から吐き出そうとしたが脳からの発信が動揺のせいか回らなくなっている。
僕は彼から目を背けていると男から声を掛けてきた。
「あの……」
この言葉の先を訊いた時僕に何が起こるのだろう。
僕は地に向けた目を上げる事はできなかった。
すると彼は思わぬ事を口にし途端に僕は下がった目線を彼に向けた。
「あの時の子だよね?」
「あの時、ですか……」
男は手をひらひらと振って言った。
「ほらほら夜行列車の時だよ。何年前だったけっかなー」
「そうでしたね。そうだった」僕は愕然とした。
完全に父親だと思い込んでいたからである。勿論夜行列車に乗車時に出会った
おじさんと運命の再会をした事は喜ばしい事だ。だが父親だと予想していた分
一欠けらもこの時は彼とは予想をしていなかったのでに少々期待外れと言った様な具合だ。
「あ、そうですね」
夜行列車のおじさんは心の中で何よりも強大な存在だった。
だが父親の存在はそれを何百倍も上回るほどに偉大な神に近い存在であった。
もしもこの時おじさんを予想していたら喜びで涙が溢れていただろうが
僕は父親を予想してしまった。
目の前の喜びよりも大きく上回る物が現れると、その喜びは何減もしてしまう勢いがあるものだと実感した。
- 67 名前:秋葉原:2008/02/03(日) 23:00:16 ID:???0
- >>あやさん。
全然問題ありません。
むしろまたきてくれたんで嬉くらいです。
- 68 名前:秋葉原:2008/02/04(月) 20:16:31 ID:???0
- 僕はもしかしたらこの人が父親なんじゃないか、そんなプラスになる捉え方も
してみた。が到底そうだと首を縦に振る事は実に難しい。
あの日夜行列車に乗車し彼と出逢った時、平坦な感情であるにしろ彼に対し父親の存在は曖昧な形であるものの感じていた。
だが父親、だとは断定できる、予想する事は不可能であった。
それは何故か、僕は母親から訊いた父親の昔話から推理したのだ。
例えば母親が一番に話してくれた父親の昔話でこういう話がある。
父親が大昔母親と結婚をし同棲を開始した頃の事だ。父親は交際中、煙草も酒をやらない。
寡黙で真面目な人間であったそう。だが結婚後同棲生活を始めると一変真面目な父親は
大酒飲みに変貌したんだとか、そして毎日毎日酔っては
母親に暴力をふるっていたそうで、母親は毎日毎日わずか六畳の部屋の片隅で声を枯らし泣いていた。
だから父親は極悪人だったのよ、このような話だ。昔から度々虚言言う事が多かった
母親である為真実かはさっぱりな話だが、僕はこの話だけは信じている。
以前から少しおとぼけな面を持つ母親には、こんな壮大な話を創作する事はできないと思うからだ。
今、僕の目の前に立つ彼は大酒のみの暴力をふるう極悪人には到底見えない。だからそうではないだろう。
であるので彼は父親ではない。そう僕の推理は整っている。
- 69 名前:秋葉原:2008/02/04(月) 20:30:16 ID:???0
- 要するに僕にとって彼の存在はこんな父親だったら、という理想の形に過ぎなかったのだ。
「あの、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」僕が聞いた。
「あー生憎もう時間だ。失礼」彼は僕の質問の返答に戸惑う仕草を見せた後、
腕時計をちらりと眺めそう言った。
これぐらいの質問ならさっと答えてくれればいいのに、僕は少し思った。
「分かりました。さようなら」こう言って愛想笑いをし、咄嗟に頭を下げる。
顔を上げた頃にはもう彼の姿は見当たらなかった。僕はその人を対して探す事もせず
慌ててトイレに走った。すっかり用を忘れる所だった。
僕の心に小さい穴が二つほど開いた。
理由に関してはコメントを控えさせて頂く。
しかし今度の推理は非常に難しくなりそうだ。
兎にも角にも時効を迎える前には解いてしまいたい。
- 70 名前:ぁみ:2008/02/29(金) 21:47:17 ID:8Z/OnA8d0
- 又ぉ上手ww
秋葉原サンゎ,ブログとヵゃってますゥ?
ぁたしゎぁみでぉkですッ♪
ぁゃ→ぁみに変更∪たょン☆,
- 71 名前:秋葉原:2008/03/01(土) 21:52:27 ID:???0
- ブログはやってないですね。
じきに問題点をなおしつつ、公開できる場に出してゆきたいと思っています…。
その時は何卒。
更新はしばらくできないと思います。
すみません。
- 72 名前:名無しの創作家:2008/05/04(日) 03:04:26 ID:2vYc3hy00
- これおもしろそう。
更新wktk
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